コンクリート破砕器作業主任者
コンクリート破砕器作業主任者の概要
こんくりーとはさいきさぎょうしゅにんしゃ
コンクリート破砕器作業主任者は、土木作業において、コンクリート破砕器を扱う業務の重要な役割をします。破砕器を使用する作業員の安全面などの監督、指示、破砕器に関する一括作業を行います。
コンクリート破砕器作業主任者とは?
コンクリート破砕器作業主任者とは労働安全衛生法によって定められた国家資格のひとつであり、その資格を所有している人の名称です。
建築、土木業界では、ビルなどの建物を建築するだけでなく、建物の取り壊し、解体、改築作業も行います。建物の種類は木造建築のほかに頑丈なコンクリートを使用した建築法もあります。その際、木造建築の解体作業は作業員による手作業で行うこともできますが、コンクリートは硬く手作業は困難を極めます。そこで活躍するのがコンクリート破砕器なのです。
コンクリート破砕器とは、建物の基礎の撤去作業などのために開発された機器です。動力は火薬であるため火工品として位置付けられています。爆薬を使用してのコンクリート発破と違い、振動や騒音が少ないため爆薬に比べ安全に使用できます。しかし、コンクリート破砕器は頑丈なコンクリートを粉々にする危険な機器であるため、誰でも使用できる機器ではなく、破砕器に精通した監督の指導のもとで使用しなくてはいけません。その監督になるための必要な資格がコンクリート破砕器作業主任者なのです。
この資格所有者はコンクリート破砕器の使用許可だけでなく、コンクリート破砕器の作業法、作業者の指導、使用する道具などの確認、作業員が装着しなくてはいけない腰につける安全帯や保護用の帽子の確認など、仕事内容は多岐にわたります。コンクリートを破砕する危険な仕事内容の安全を常に考慮する監督としての業務が、コンクリート破砕器作業主任者なのです。