29,671社が登録する建設工事受発注プラットフォームCraftBank(クラフトバンク)

建設会社のビジネスマッチング/外注・発注・協力会社探し【建設業界企業検索クラフトバンク】 協力会社を探す 案件を探す クラフトバンクオフィス セミナー 職人酒場 クラフトバンク総研
会員登録(無料)

乾燥設備作業主任者

乾燥設備作業主任者の概要

かんそうせつびさぎょうしゅにんしゃ

乾燥設備と言えば、多くの人が連想するのは食器乾燥機や洗濯物を乾かす機械ではないでしょうか。しかし、労働安全衛生法で定められている乾燥設備というのはそれらとは異なるものです。例えば、加工食品の乾燥設備や自動車整備業者が塗装した自動車を乾燥させる設備などが該当します。それらは特定の産業にとってなくてはならい存在である一方で、扱い方をあやまると火災や爆発などの大事故を引き起こしかねません。

乾燥設備作業主任者はそうした危険を未然に防ぐために制定された資格です。

乾燥設備作業主任者とは?

労働災害を防止するために定められた国家資格に作業主任者がありますが、乾燥設備主任者もその中のひとつです。乾燥設備を使用する際に、有害な溶液や設備の点検、現場の監督・指揮などを行い、作業の安全性を確保するのがその主な役割です。ここでいう乾燥設備とは内容積が1㎥以上のものか、あるいは「固定燃料で最大消費量が毎時10キロ以上」「液体燃料で最大消費量が毎時10ℓ以上」「気体燃料で最大消費量が毎時1㎥以上、電力エネルギーで定格消費量が10kw以上」のいずれかに該当するものを指し(火薬類を乾燥するため設備は含まない)、それらを用いる際には乾燥設備作業主任者の指導のもとで行わなければならないとされています。ただし、資格を取得したからといって勝手に監督・指導を行えばよいというわけではなく、その前に事業者に乾燥設備作業主任者として選任されてなければなりません。

資格を活かした主な就職先としては食品加工会社、印刷会社、製紙工場などが挙げられます。乾燥設備作業主任者は現場では絶対必要な人材であることから資格を取得していれば優遇してくれる可能性が高く、転職の際も有利でしょう。年収は企業によっても異なりますが、500万円程度が一応の目安となり、大企業なら800万円以上の高収入も可能です。

なお、特定の設備を扱うための国家資格としては他に、ボイラー取扱作業主任者、プレス機械社業主任者、木材加工用機械作業主任者などがあります。いずれも講習を受ければ資格は手に入るので、必要に応じて取得を目指すのがよいでしょう。