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土地区画整理士

土地区画整理士の概要

とちくかくせいりし

街の中を整備したり、利便性を促進したりするために、土地区画整理を行う場合があります。この時、中心的な存在となり、事業を推進していくのが土地区画整理士です。

土地区画整理士とは?

土地区画整理士は、スムーズに土地区画整理事業を進めるため、土地の提供する利害関係人同士の調整を担う技術者です。

街の中には住宅や道路、公園、河川等の公共施設などがあります。しかし、これらの施設が整備されていない状態で設置されている場合も少なくありません。そのような状態が長年続くと交通に不便が生じたり、災害が起きやすくなったりしてしまいます。そこで、安全に生活できるような環境にするため、土地区画を変更して街並みを整備する事業を行うのです。この事業のことを土地区画整理事業と言います。

土地区画整理事業を行う場合、街の利便性を高めるために公共施設を設けることがあります。その際、街中の地権者から土地の一部を提供してもらう減歩手続きを行うのです。また、土地区画整理の手続き前後で権利を有する土地の面積や環境が変わり、利害関係が生じることも少なくありません。そのため、土地区画整理事業を行うには、利害関係を公正に調整する役割を担う土地区画整理士の力が必要になるのです。

土地区画整理士の資格は、土地区画整理を行う会社や事務所、建設関係の会社へ就職する場合に有利となります。また、街の整備事業を行う公的機関からの需要も多いです。土地区画整理士として就職後の平均年収額は600万円前後となっています。

土地に関連する資格として、土地改良換地士があります。こちらは、農地の整備や改良する際、専門的な意見を提供する役割を担う職業です。