左官職人
左官職人の概要
さかんしょくにん
建築物の壁や床、天井に土や砂などさまざまな材料を混ぜ合わせたものを塗る職人が左官職人です。
左官職人とは?
左官職人の主な仕事はモルタル・珪藻土・漆喰などの塗り壁をさまざまなコテなどを使い仕上げることです。建物全体でいえば仕上げの作業に当たる左官の仕事ですが、美的センスや正確性もさることながら、その建物の耐久性や居住快適性を考えさまざまな素材を把握する知識も必要とします。例えどんな材料であっても思い通りの仕上がりにしなければなりません。そういったセンスや腕はやはり経験を積んで学んでいきます。一人前になるには少なくとも5~6年はかかり、中には一生修行、といえるほど奥深い仕事です。
具体的な仕事内容はまず、塗り壁の材料をつけたくないところにテープやビニールを貼り、材料を調合して混ぜ、下塗り、中塗り、仕上げをコテとコテ台と呼ばれるパレットのようなものを使って手作業で行います。材料によっては下塗り、中塗りが省略される場合もあります。新人左官の仕事は調合した材料を練るところから始めるようです。配合や力加減、かける時間、道具の使い方などを学んでいきます。
そのほか塗り壁以外にもタイル貼りやレンガ・ブロック積み、コンクリートの床仕上げも左官職人の仕事です。どの工程であっても精密さ、センスを必要とし、確かな腕が求められる仕事です。また先にも書きましたが左官の作業は仕上げの工程になるので、建物の工期計画が遅れてしまうと左官の工程で調整しなくてはならないこともあります。騒音が少ない仕事なので夜間に作業を行う場合もありますし、重たい材料を扱ったりするので、体力も必要な仕事です。