施工管理技士
施工管理技士の概要
せこうかんりぎし
設計から実際の施工に至るまでの一連の管理監督する技術者を対象にした国家資格。一級と二級の区分がある
施工管理技士とは?
施工管理技士は、建築現場にて施工管理の仕事をするための国家資格です。施工管理とは、工程や安全、品質の管理など施工にかかわる全ての管理のことで、施工を行う職人の監督、管理をはじめ、施工主との打ち合わせ、スケジュール、予算の管理、調整など多岐にわたります。大きな建物を建てるほど工事の内容は多く、複雑になり、かかわってくる人の数も増えてきます。計画的に工事を進め、質の高い内容とするために施工管理は欠かせません。各建築現場では、現場を統括管理する有資格者の設置が必要とされていますが、ほとんどの現場では、施工管理技士がこの役割を担っています。
施工管理技士は、建設機械施工技士、土木施工管理技士、建築施工管理技士、電気工事管理技士、管工事管理技士、造園工事管理技士の6つの種類に分かれており、それぞれ難易度別で1級と2級の資格があります。
建設機械施工技士は、1級は各種建設機械を使った施工計画の作成・管理を行うことができます。2級は、扱う機械の種類によって6種類の区分に分類されています。
土木施工管理技士は、河川や道路、橋、港湾、鉄道、上下水道などの土木工事現場で現場監督として活躍できます。
建築施工管理技士は、建設業法で定められた28業種中16種の監理技術者になれます。似た資格として建築士がありますが、建築士は設計分野に重きを置いた資格です。
電気工事施工管理技士は、電気工事を行う際に現場の指導・監督で必須の資格です。似た資格として、電気工事を行う電気工事士、保安監督を行う電気主任工事者があります。
管工事施工管理技士は、冷房、空調、給湯設備、ダクト、配管工事などの施工計画の作成・管理を行います。
造園施工管理技士は、公園や遊園地などの造園工事における施工計画の作成・管理を行います。
就職先については、資格の種類によっても異なりますが、建築会社やリフォーム会社、電気工事施工業者、土木計測会社、造園業者などの就職に有利になるでしょう。数多くの建築現場などでのニーズが高いとされ、正社員としての就職が可能です。