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木材乾燥士

木材乾燥士の概要

もくざいかんそうし

木材乾燥士は木材の基礎となる重要な乾燥技術の適正化を図り、木材を使用した製品の品質向上や品質の安定を確保する目的をもって制定されたものです。

木材の乾燥は、木材を加工することや利用し使用する前の基礎となる重要な行程です。木材の乾燥が適正でなければ、製品になったあとで不良品にあることもあり、重大な欠陥につながることもあります。

木材乾燥士とは?

木材乾燥士は民間の資格です。しかし、木材の乾燥技術は木材加工などの基礎となる重要な技術のです。木材乾燥士は木材乾燥の知識をもち、乾燥技術を習得した人へ与えられる資格です。

なぜ木材の乾燥が重要な基礎となるのかというと、木を切っただけの原木から製材にしただけでは、たくさんの水分を含んでいます。この状態を生材と呼びます。生材は放置しているだけでも乾燥が進み、徐々に変形し収縮します。例をあげると、生のお肉を乾燥させてビーフジャッキーすると大きさや重量、形も変わってしまいます。木材もお肉ほどではないですが、乾燥につれて伸縮し形も変化していくのです。

ですから、必要な乾燥ができていない木材で製品を作ると木材が自然に乾燥されてきて、徐々に伸縮し変形します。その結果、家具などは製品が歪んで引き出しが出せなくなることや開閉しにくいなどの不具合が生じることもあります。

木造住宅では、構造自体が歪む可能性があります。扉の開閉や床が傾斜するなど欠陥が生じれば補償なども大きな問題となります。

このような問題も含め木材は、人の暮らしになくてはならないものです。その木材を加工し利用するには乾燥技術が、重要となるのです。木材に関する資格は、木材乾燥士のほかに木材接着士・木材切削士があります。参考に簡単な説明をします。木材接着士は、木材・木質材料と木材・木質材料・他の材料を接着して製品をつくる業務にかかわる資格です。木材切削士は、木材や木質系材料を切削加工する業務にかかわる資格です。木材乾燥士の資格は、6年間有効で、建材メーカーなどの就職に有利とされています。1965年に創設されて以降、2,409名(2017年3月現在)が合格し、木材を加工・利用する職場で活躍しています。