林業技士
林業技士の概要
りんぎょうぎし
林業技士を知っていますか。林業に携わっていない方には耳慣れない資格かもしれません。林業技士は、林業に関する専門的技術者の資格認定・登録制度です。今までに約1万3千名が登録されています。
林業技士とは?
林業技士とは、日本森林技術協会が認定する森林や林業に関する資格です。森林評価部門(森林評価士)、林産部門、森林土木部門、林業機械部門、林業経営部門、森林環境部門、森林総合監理部門の7つの部門に分かれています。民間認定資格ではありますが、林野庁や林業や林業土木における入札参加資格などで強みになります。仕事内容としては、森林施業計画の作成や、造林などの事業に関する計画書の作成と実行、林道の調査・設計、施工管理などです。
林業関係の資格としては、伐採した丸太を山からふもとに降ろす林業架線作業主任者や、立木を切り倒す伐木作業者など数多くあります。これらは技能的なものですが、林業技士は計画や管理に携われます。また、森林評価部門の資格登録者には一緒に「森林評価士」の称号が、作業道作設部門の資格登録者には「作業道作設士」の称号が付与されます。
林業技士の給与はおよそ12万円から16万円くらいです。給料が高いところと低いところの差は仕事内容と、ひと月あたりに処理する木材の量が関わってくるようです。管理者クラスまでいけば、自分の技術次第で月平均30万くらいの給与になるという体験談もあります。
林業技士は、林業で有利になる職種です。林業では最初のうちは木の下の草を刈ったり、植え付けをしたりと下積み期間があるようです。そこで認められれば、林業技士は森林開発の計画書の作成などを行えるため、開発の指示を出す立場になることも可能です。