溶接作業指導者
溶接作業指導者の概要
ようせつさぎょうしどうしゃ
溶接作業指導者は、溶接作業員に対して決められた作業工程や溶接設計を達成するための指導を行う、いわゆる「溶接班長」のための資格です。
民間資格なので取得が義務付けられている資格ではありませんが、工事現場や建設現場で必須の溶接に関する高いスキルの証明となる資格として知られています。
溶接作業指導者とは?
溶接作業指導者は、「一般社団法人日本溶接協会」が認定する民間資格です。一定の溶接作業をするのに法律で取得を義務付けられている「ガス溶接技能講習」や「アーク溶接特別教育講習」のような資格とは違いますので、あくまで能力やスキルの証明となる資格です。ただ法定の講習だけでは溶接に関する技術や実務について十分な技量を備えることは難しく、溶接現場では臨機応変な処置反感を要求される場面が多いため、作業の指示・監督をする立場にある「溶接班長」や「作業長」の能力担保が、各現場で多く求められるのです。
この「溶接作業指導者」は溶接作業の指導者のための資格として、「一般社団法人日本溶接協会」が認証することとなりました。資格保有者は、WES 8157「溶接作業指導者認証基準」に基づいて、各工場での溶接作業の指導に当たる際に必要となる知識や実務についての一定の能力があることを認証されたこととなります。溶接技術はあらゆる工業分野で必要とされる技術であるにもかかわらず、近年では熟練の技術者が不足しがちです。そのため、溶接技術の指導、管理能力の高い証明となるこの資格を保有しておくと、就職や転職でもかなり有利になります。およそ現場の溶接班長として勤務する場合は年収400万円前後の年収の方が多いようです。この資格を保有することは同じ日本溶接協会の認証する上級資格である「溶接管理技術者」へのステップアップとなりますし、溶接管理技術者として溶接の設計や品質管理全般の指導ができるようになると、現場の管理職として年収600万円以上の年収で働くことも可能です。