石綿取扱い作業従事者
石綿取扱い作業従事者の概要
いしわたとりあつかいさぎょうじゅうじしゃ
石綿取扱い作業従事者は労働安全衛生法により厚生労働省から認定された人のことです。この資格がなければ石綿を取り扱う仕事ができません。
試験は18才以上の人が講習を受けることで取得できます。
石綿取扱い作業従事者とは?
石綿は天然の無機けい酸塩鉱物の総称で耐熱性や耐摩耗性、絶縁性、耐薬品性、耐久性、親和性などに優れています。様々な用途に用いられてきましたが石綿の繊維は極めて細く、人が吸入すると結晶性で溶けにくく体内に長く留まるため石綿肺、肺がん、中皮腫などの健康被害が報告されています。現在は石綿を含む建材を使うことが禁止されていますが、昭和40年以降に建てられたビルや体育館、講堂、工場、学校などの天井や壁には石綿が使われている可能性があります。平成17年7月からは石綿が使われている建物の解体や破砕、改修工事の作業は、石綿に関する特別教育を修了した石綿取扱い作業従事者が行うことが法律で義務づけられました。
「石綿作業主任者」は、都道府県労働局長または同局長が指定した教習機関の技能講習を修了した人です。作業の現場で労働者の指揮や保護具の使用状況の監視などを行い、労働者の健康障害を予防するための措置を担当します。石綿取扱い作業従事者の特別教育よりも規定の講習内容や時間が多く、修了試験があります。
解体工としての給料は地域や経験などにより違いますが、日当で7,000円~1万3,000円くらいです。アスベストの除去業務の求人では23才で年収380万円(入社1年目)、31才年収450万円(入社2年目)というものがあります。未経験歓迎となっていますが、石綿取扱い作業従事者の資格を持っていれば仕事をする上で有利になるでしょう。