地質情報管理士
地質情報管理士の概要
ちしつじょうほうかんりし
地面の下にある地層や岩石の種類、性質、状態のことを地質と言います。地質情報は電子的に管理されることが多くなりました。それに伴って地質情報管理士の注目度が高まっています。
地質情報管理士とは?
地面より下の部分がどのような性質を有しているのかを電子的に情報化して管理したり、その情報を利用したりする技術者が地質情報管理士です。住宅やビルなどの建物を建築する場合、その敷地がどのような状況であるのかを考慮します。もし、敷地となる地面の下の部分に問題があると、地盤が安定しなかったり、環境面で問題が発生したりして、建物を建築する際に支障が生じてしまうのです。そのようなことがないように、建物を建築する前にその敷地となる地質情報を把握しておかなければなりません。建物の建築時、掘削した際の安定性や地下水を施工した際の周囲への影響などに問題ないかを判断する上でも、地質の状態が大きく関わります。WEBの発達により、世の中のあらゆる情報が電子化されており、地質情報も例外ではありません。電子化された情報は人々が閲覧しやすい状況におかれるので、より正確性が求められます。そのようなことから、2006年に地質情報管理士の資格が誕生したのです。
地質に関する資格は、地質情報管理士の他に地質調査技士がありますが、こちらは地質の調査に関する専門家です。これに対して、地質情報管理士は地質の正確な情報管理をする専門家という違いがあります。この2つの資格は関連性があるので、両方保有している人も少なくありません。
地質情報管理士の資格を活かせる職種は、土木設計業や地質調査業です。収入は年齢や業務経験によって違いますが、年収500万円以上得られる場合もあります。