採石業務管理者
採石業務管理者の概要
さいせきぎょうむかんりしゃ
岩石の採取を目的とする採石業。危険を伴う作業を従業員、同僚が安全に行えるように取り計らうのが採石業務管理者です。
採石業務管理者とは?
国家試験である採石業務管理者試験に合格すると、採石業務管理者として勤務することができます。採石業務管理者は採石業務の安全管理を担うプロフェッショナルで、岩石の採取に伴う災害対策、危険防止策計画、現場の事前調査、採石作業に携わる人員への安全指導などを担います。採石作業を安全に遂行するため、都道府県知事に対し採石業の登録申請をするにあたって、事務所に採石業務管理者を置くことが求められます(採石法32条の2第1項2号)。このため、建設・土木業界、砂利採取業界などで一定の需要が認められ、就職直後のアシスタントの給与は平均200万円ですが、10年以上の実務経験などがあり、現場管理者の地位にあれば、450万円から600万円の年収が見込めるといわれています。さらに、就職先を広げるためには、類似資格である砂利採取業務主任者や同じく採石業の業務をこなせる掘削作業主任者の資格を取得しておくとよいでしょう。掘削作業主任者は講義を受講するだけで取得できます。
採石業務管理者、砂利採取業務主任者はどちらも災害防止のための職務を担っていますが、砂利採取業務主任者は採石業ではなく、砂利の採取に伴う災害の防止に関して職務を担っています。どちらも難易度としてはあまり高くはありませんが、砂利採取業務主任者は「総得点が200点満点中、130点以上」「各科目の得点が、60点以上」と6割の得点で合格できるのに対し、採石業務管理者は約7割の得点が必要となっています。