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木造建築物の組立て等作業主任者

木造建築物の組立て等作業主任者の概要

もくぞうけんちくぶつのくみたてとうさぎょうしゅにんしゃ

現代では建築物にはさまざまな建材が用いられていますが、少なくとも、戸建て住宅に関しては未だその多くが木造です。また、木造住宅には他の建築物とは異なる技術が用いられているため、安全性を確保するためにも専門の知識と技能を持った責任者が必要となります。

そして、そのための資格としてあるのが「木造建築物の組立て等作業主任者」です。

木造建築物の組立て等作業主任者とは?

作業主任者とは労働災害防止のために定められた国家資格であり、「木造建築物の組立て等作業主任者」もその一種です。この資格を取得すると、軒の高さが5メートル以上の木造建築物における構造部分の組立て、屋根の下地や外壁の下地を取り付ける作業の監督指示ができるようになります。逆に言えば、作業主任者がいなければこれらの作業を行うことができないのです。しかも、この資格を取得すれば自動的に主任者の立場になれるわけではなく、資格所得後に事業所から選任されなければなりません。

それに、主任者の立場になると、単に作業の監督や指示をするだけでなく、作業に必要な工具や器具の点検や使用状況のチェックなども行い、安全面に関して最大限の配慮を行う義務が生じます。背負う責任は重いものになりますが、建築工事を行う企業にとってはなくてはならない存在であり、資格を取得することで待遇面での優遇が期待できます。そして、その資格を活かした就職先として考えられるのが、工務店などの土木・建築企業です。この資格者のみの給与データはありませんが、年収としては40歳で400万円程度が目安となるでしょう。

また、「木造建築物の組立て等作業主任者」の類似資格としては「建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者」や「足場の組立て等作業主任者」などがあります。前者は5メートル以上の金属部材を使用する際に、後者は建築物の周囲に5メートル以上の足場を築く際に、作業や安全確保の監督を行うための資格です。これらの資格も合わせて取得すれば仕事の幅が広がり、給与アップにつながる可能性があります。