解体職人
解体職人の概要
かいたいしょくにん
建築現場には建物を建てる作業だけでなく、解体を伴う工事もあります。そして、その作業をするのが解体職人です。
解体職人とは？
解体職人とは既存の建物を解体する作業を行う職人のことです。解体する対象物は、個人の木造家屋から鉄筋のビルやマンションといった高層の建造物まで幅広く含まれています。老朽化による立て替えに伴う解体や、更地にするために邪魔になる建造物を解体する作業などがあります。一般的にはパワーショベルなどの重機を用いて解体作業を行いますが、場所や材質、構造などに応じてハンマーを使用した手作業で行う場合もあります。解体作業には廃材が出ますが、それをトラックなどで運搬し、適切に処分するのも解体職人の仕事です。
解体は屋外と屋内に分けることができます。工事現場などでは、建物を建て始める前に不要な建造物を丸ごと解体する場合も多いですが、内装のみを解体することも多い仕事です。これは、スケルトン仕上げと呼ばれているもので、テナントビルで事務所や店舗など賃貸物件の契約を解除する際に行われる原状回復工事を指します。
建物を解体する作業ですが、それに使われる重機の操作やその免許なども必要に応じて求められます。解体で出た廃材の処理まで行わなければならないため、それぞれの地域や廃材によって決められた適切な処理の知識や良識も問われる仕事です。また、屋外での解体には足場を設置してシートで覆うなど、作業者の安全と周辺住民への安全配慮も行われます。危険が伴う作業であると同時に、解体中は周囲への安全にも十分配慮しながら作業しなければいけません。
