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コンクリート主任技士

コンクリート主任技士の概要

こんくりーとしゅにんぎし

現代においてコンクリートは社会形成の礎となっていますが、その技術は年々多様化し、結果、幅広い知識と高度な技術を持った技術者が常に求められるようになっています。

そして、その証として重要な資格のひとつが、コンクリート主任技士です。

コンクリート主任技士とは?

コンクリート主任技士は「公益社団法人 日本コンクリート工学会」が主催する民間資格です。この資格を取得するとコンクリートの製造や施工などに関して、高度な技術を持つ技術者だと認められたことになります。似たような資格にコンクリート技士がありますが、これはコンクリート主任技士の下位資格であり、現場での実務能力を証明するためのものです。それに対して、コンクリート主任技士はコンクリート技士の指導・監督を行い、コンクリートの製造や施工に関する計画や管理などのより専門性の高い業務に携わるための資格です。

例えば、コンクリートの検査を行う際には責任者としてコンクリート主任技士が必要となります。その需要は高く、この資格を取得しているとコンクリートメーカーやセメントメーカーの技術職などの就職に有利ですし、大規模現場での専門技術者として活躍する道も開けてきます。特に、地方ではコンクリート主任技術士の数が不足しているため、早く就職先や転職先を見つけたい場合は狙い目だと言えます。

もし、製造のメーカーに就職した場合は技術責任者としてコンクリートの配合設計、製造管理、運搬管理、品質管理などを行うのが一般的なコースでしょう。これらの業務はコンクリート技士でも対応は可能ですが、それは一般的な品質のコンクリートの場合であって、特殊条件のものや最新技術を取り入れたものになるとコンクリート主任技士の存在は欠かせません。

そして、これらの業務に対する給与ですが、製造工場の責任者の場合、年収は500万円から600万円程度がひとつの目安になると考えられています。