家具製作技能士
家具製作技能士の概要
かぐせいさくぎのうし
家具製作技能士は国家資格である技能検定の一種で、都道府県知事が実施する家具製作の学科と実技試験に合格しなければ名乗ることはできません。家具製作技能士は家具をつくる技術が優れている証としての資格です。
家具製作技能士とは?
木製家具には、たんすや書棚のような箱物類や机や椅子などの脚物類などがありますが、家具製作技能士とは家具製作に必要な技能を持っていることを証明する国家資格です。都道府県知事が行う技能検定制度の一種で、家具製作に関する学科、実技の試験に合格することで与えられます。試験は家具手加工作業(1~3級)家具機械加工作業(1~2級)いす張り作業(1~2級)に分かれています。共通科目としての学科試験には家具一般、製図、電気、関係法規、安全衛生があり、加えて選択科目があります。
家具職人は特に資格がなくてもなれるので、家具工として未経験者でも見習いとして企業や工房に就職することができます。また、技術を磨くことで数年後には一人前の家具職人として独立することもできるので、大切なのは技術ということがわかります。しかし、その技能を証明する資格として家具製作技能士は認められ、資格がなければ名乗ることはできません。
厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査では、家具工の平均年収は43.6歳で310万円ほどになっています。家具工としての平均収入は年齢が上がってもあまり変わらず、勤務先の企業の規模が大きくなるほど上がっているという傾向があるようです。ただ職人は実力次第で収入は上がるものです。見習い期間中は低い給与でも一人前になれば35万円ほどになるところもあります。家具製作技能士の資格を取得していれば、高い技術の証明となり就職に有利で収入もアップするといえるでしょう。