厨房設備施工技能士
厨房設備施工技能士の概要
ちゅうぼうせつびせこうぎのうし
「厨房設備施工技能士」は飲食店、食品専門店や工場などで調理作業や食品貯蔵、配膳などの一連の作業を行うための全体的な設備の設備工事に必要な技能や知識を持つプロフェッショナルのための資格です。内装工事業者や建設会社など、厨房設備の工事を請け負う会社では必要とされる技術者で、職業能力開発促進法に基づく技能検定の1つであり、国家資格です。
厨房設備施工技能士とは？
厨房設備施工技能士は、厚生労働省の方針に基づいて職業能力開発促進法によって行われる技能検定の1つとして、各都道府県知事が実施する厨房設備の施工に関する技能検定試験に合格した人が取得できる資格です。国家資格ですが「名称独占資格」ですので、資格取得者のみが「厨房設備施工技能士」を名乗ることができます。この資格がなくても厨房設備の施工工事に従事することはできますが、年々大型化がすすみ、機能性が複雑化している厨房設備の施工に関する専門家として、資格取得者は社内的、対外的にその能力を証明することができます。
同じような厨房設備に関する施工のプロとしての資格に「一般社団法人日本厨房工業会」が主催する「厨房設備士」という資格がありますが、こちらは民間資格です。ただ、資格取得のための学習内容は厨房設備施工技能士とかぶる内容が多いので、内装工事業者や建設業者に所属する方のなかには両方の資格を取得する人もいるようです。
資格を取得する方の多くは建設会社や内装工事会社などで働いている方が多いのですが、資格を取得すると厨房設備の分解や組み立て、調整に関する技術について一通り学ぶことができ、厨房設備の工事についての専門家としてキャリアアップすることができるでしょう。厨房設備の施工工事は専門性が高いため、専門的な知識や技能を持っていると技術者としての差別化につながり、工事を請け負う機会の拡大にも貢献することができます。
