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有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者の概要

ゆうきようざいさぎょうしゅにんしゃ

合成樹脂の製造や塗装、接着、クリーニングなど、水に溶けにくい物質を溶かすための有機溶剤は私たちの生活になくてはならないものになっています。しかし、同時に、それらは揮発性と引火性が強いため、一歩間違うと大きな事故につながりかねません。特に、密閉された空間で有機溶剤を使った作業を長期間続けていると、人体に深刻なダメージをもたらす可能性があります。

そうした被害を防止する目的で誕生したのが「有機溶剤作業主任者」の資格です。

有機溶剤作業主任者とは?

職場で労働被害が起きないように労働者を指揮したり、機械や工具の安全点検を行ったりするための国家資格を「作業主任者」と言います。有機溶剤作業主任者もそんな作業主任者の一種です。有機溶剤を使う職場の場合、密閉空間で有機溶剤を使用していると健康を害する恐れがあります。そして、その予防策として、適切な空気の入れ替え、換気装置の点検・整備、労働者に対する安全指導などを行うのが有機溶剤作業主任者の主な仕事です。

一方、有機溶剤を使用する職場では必ず有機溶剤作業主任者を配置しないとならないため、資格を所得していると優遇してくれる可能性が高くなります。有機溶剤を使う仕事はたくさんあり、資格を活かせる職場も少なくありませんが、その中でも代表的なのがメンテナンススタッフ、化学メーカー、塗装業などでしょう。また、給与に関しては有機溶剤作業主任者だけを集めたデータはなく、詳しいところは不明ですが、塗装業者に就職した場合は300万円~400万円程度が目安となり、それに加えて資格手当がつくかどうかといったところです。ただ、有機溶剤作業主任者の資格は講習を受けるだけで習得できるので、これだけで大幅な給与アップは厳しいかもしれません。そこで、この資格をより活かせるようにするために、他の資格を合わせて取るものひとつ手です。

例えば、有機溶剤作業主任者に似た資格で「危険物取扱者」がありますが、この資格は危険物を取り扱ったり、取扱いに立ち会ったり、場合によっては保管したりするための資格です。そして、対象となる危険物も有機溶剤に特化した有機溶剤作業主任者よりも広範囲に及ぶのが特徴です。その代わり、作業主任者のように、危険物に対しての安全指導はできません。そこで、両方の資格を合わせて取得れば、仕事の幅も一気に広がるというわけです。余裕があれば挑戦してみてはいかがでしょうか。